借金がバレた!29歳「結婚破談女子」の大誤算 努力の方向を誤ると、その先は「カネ地獄」

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そんな悲しい出来事があったDさんですが、これを機に、なんとか借金を減らしたいと強い決意を固めたようです。では借金を減らすにはどうすればよいでしょうか。これ以上リボ払いで買い物をしないことはもちろんですが、(1)支出を把握してムダを減らす、(2)少しでも多くの金額を毎月返す、(3)金利の低い金融機関に借り換えをすること、の3つが大切です。

レシートをスマホで撮れば「ラテマネー」が見える

借金癖がある人は、ズボラで数字が苦手という傾向があるため、毎月何にいくらおカネを使っているか把握していない人がほとんどです。まずは、支出を把握することが大切なのです。ただし、レシートを保管したり、それを家計簿に転記したりするとなると続かない人がほとんどでしょう。そこで、Dさんには、レシートをスマホで撮るだけで自動計算してくれる家計簿アプリでの支出の把握をおススメしました。

そのうえで支出を把握してみたところ、必要のないものをちょこちょこ買っていることが判明。いわゆる「ラテマネー」といわれるものです。ラテマネーとは、カフェラテのように、1回当たりの金額が少ないものに何げなく毎日のように使っているおカネのことで、貯まらない人は共通してラテマネーが多くなりがちなのです。

Dさんは、毎月1万〜2万円無駄遣いをしていたので、この分を毎月の返済金額に上乗せして返すことに。このとき注意しなければならないのは、無理して返しすぎないことです。手元のおカネがなくなり、生活に困って借金しては元も子もありません。また、条件にもよりますが、金利が低い金融機関に借り換えをすることも検討しましょう。

これでも対処できない場合には、弁護士さんに債務整理をお願いするなどの方法をとりますが、幸いにしてDさんは、このステップを踏めば返せる見込みが立ちました。

今回のDさんのように努力の方向を間違えると、取り返しのつかないわなにはまってしまいます。また、金融リテラシーが低いと、このように金融機関の思うつぼにはまってしまいます。たとえば「通常のカード払いからリボ払いへの切り替え」がいかにもお得であるかのようにうたった提案メールを頻繁に送るなど、貸し手側にも問題はありますが、金融の知識を武装して自分を守りながら生きていかなければなりません。

しかし、人生はピンチのときこそ、それをチャンスに変えることも可能です。現在、Dさんは実家に戻り、生活を立て直して借金返済に向けて努力しています。生活が変われば、出会う人や人生も変わります。Dさんの人生はこれからきっとよい方向に向かうことでしょう。

頼藤 太希 マネーコンサルタント

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よりふじ・たいき / Taiki Yorifuji

(株)Money &You 代表取締役。中央大学商学部客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に創業し現職へ。Webメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」、書籍、講演などを通してお金の情報を日々発信中。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『60歳からの新・投資術』(青春出版社)など書籍90冊、累計160万部超。日本年金学会員。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。

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