DVシェルターへの不満を訴える女性は贅沢か 職員も「牢獄のような管理」と葛藤
日本家族再生センターの夕食。「所長の手作りでおいしいものを食べてほしい」と話す。
シェルターの現状が浮き彫りとなったが、厚生労働省子ども家庭局家庭福祉課は、
「自治体によっての対応のばらつきがあることや不満の声があることは聞き及んでおります。各自治体の裁量によるところは大きいのですが、私どもとしても、職員の研修の推進や相談員の処遇の改善を行っていきます」
前出の味沢所長は、現制度の違和感を指摘する。
「海外では加害者が逮捕され被害者の安全が確保される。被害者が生活を捨て逃げなければならないのはおかしい」
前出の桑島准教授は根源的な問題について言及する。
「緊急性のある事案について被害者と加害者の分離は絶対に必要です。しかし危険だから保護と単純に絆創膏を貼っただけで終わるのではなく、なぜ暴力が起こるのか。私たちが考えていけるような状況を作っていくことが、DVの根絶につながる」
本当に必要な支援と、DV根絶について改めて考えていく必要がありそうだ。
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