会社を潰す社長の「ダメな口ぐせ」ワースト5

会社の未来は「経営者の言葉」ですぐ分かる

「若手よ、夢を持て!」と声高に叫ぶ社長もいますが、夢を持って経営計画に落とし込まなければならないのは社長のほうなのです。

ダメな口ぐせ④「社員教育を、充実させよう!」

中小企業の多くで人材が育たないのは、社長が毎回違うこと、新しいことを教えるからです。社員教育において大切なのは、質ではなく、「回数(量)」です。

質を求めるのに、問題が2つありました。1つは、「豚に真珠」になることです。武蔵野の人材は、初めは「それなりの人材」であって、お世辞にも優秀だとは言いがたい。社員教育を充実させて、いきなり質の高い教育を与えたところで、理解できません。

もう1つは、「教える側の負担が大きくなる」ことです。質の高い教育システムを実施するには、時間もおカネも労力もかかります。

だとすれば、人がびっくりするくらい質の低い内容であっても、どんどん与えたほうがいい。間隔を空けずに反復していけば、社員は必ず成長します。教育の質は低くても、長期間継続することで、社員の質は高くなる。

わが社は、これまでに6000回以上、早朝勉強会を開催していますが、勉強会の教材は、基本的に、『改訂3版 仕事ができる人の心得』(CCCメディアハウス)と「経営計画書」の2つだけです。たくさんのテキストを使って、たくさんのことを勉強するのではなく、少ないテキストを使い、同じことを何度も繰り返すほうが人は成長します。

たくさんのことを教えると、どれも中途半端になりやすい。小学1年生で野球、2年生で陸上、3年生で水泳、4年生でバスケットボール、5年生で卓球、6年生でサッカーを教えても、結局どのスポーツもうまくなりません。

ですが、1つのことを継続すると、圧倒的に上達します。かつての武蔵野は、正真正銘の落ちこぼれ集団でした。コピーが取れなかった社員の小林哲也は今ではダスキン事業部部長です。今では、パート・アルバイトを含めた全従業員がiPadを使いこなしています。武蔵野の社員が成長しているのは、何度も、何度も、何度も、何度も、同じことを繰り返し勉強させているからです。

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