43歳で出産した日本人女性のフランス生活 CHICO SHIGETAさんに聞くパリでの子育て
「結局、赤ちゃんは私たちが迎え入れられるタイミングを見て来てくれたんだなと本当に思いました。というのも、妊娠する数カ月前までは、自分の会社が10周年を迎える大変重要な節目でイベントもたくさんあって、とてもじゃないけど忙しかった! それが終わって一段落したときに、ふと、やってきてくれたんです。
妊娠してからは、ずっと寝付きが悪かったり、後期は足がむくんでビーチサンダルですら足が入らなくなってしまうほどのマイナートラブルに次々と襲われてしまいました。その都度、はりに通ったり、ホメオパシー(※)に相談に行ったりと原因を探りつつ、 糖分や塩分を減らす食事療法も取り入れ、少しずつ改善を試していきました」
(※ホメオパシー:フランスでは知名度が高い自然療法の1つ)
妊娠を報告したらみんな泣いて喜んでくれた
双子を妊娠していたということもあり、出産は計画帝王切開となったCHICOさん。出産時に出血が多かったなどの不具合もあり、入院はトータル2週間という長期に。その後は母子ともに回復し、子どもたちも順調に育っている。
――実際に妊娠、出産をされて周りの環境について何か、日本と違うなと思うことはありましたか?
「まず妊娠を報告した際、周りの友人や家族たちが想像以上に喜んで、お祭り騒ぎになったことに驚きました。本当に、みんな大げさではなく、泣いて喜んでくれたんです。見知らぬ他人でさえ、妊婦にはとても親切にしてくれるのは当たり前ですし、赤ちゃんを近所に連れ出そうものなら大変です。
道ですれ違う大人も子どもも、赤ちゃんを見ると『わ〜小さな赤ちゃんが、しかも、2人もいる! カワイイ!』とか『名前は何て言うの?』とか、大騒ぎになっちゃうんですよ。なんというか、パリの人たちは皆、赤ちゃんが大好きで大歓迎するという雰囲気がとてもありますね」
妊娠後期や出産の困難はあったものの、無事に元気な双子の赤ちゃんを出産したCHICOさんでしたが、妊婦、そして母になっても自らの会社の代表であることには変わりない。出産前後も社員や製品工場は稼働し続けるため、製品チェックや打ち合わせなどで、なかなか完全には休めなかったという。
そんな経営者でもあるCHICOさんが、いかに仕事と出産・子育てをやり繰りしているのか。次回はCHICOさんのフランス流両立術について詳しくご紹介する。
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