43歳で出産した日本人女性のフランス生活 CHICO SHIGETAさんに聞くパリでの子育て
「フランスは日本と違って、不妊治療は保険適用であることで、経済的にも、精神的にも負担を減らしてくれているのだと思いますが、私が治療中に気持ちをリフレッシュできたのは、通っていたヨガ教室によるところが大きかったなと思います。
というのも、その教室は『妊娠したい女性』たちに向けての教室だったので、私と同じように治療をしている人もいて、体験者同士だから共感できることや、情報共有できることがあり、お互いに励まし合えたことにずいぶん救われました。
たとえば、治療中にむくみなどが出て医師に相談しても『気のせいだ』とあまり取り合ってくれないことでも、そのヨガ教室で同じ治療の体験者に出会って『あなたはIVF(体外受精)何回目? やっぱり、私もむくみひどかった〜!』なんて共感し合ったりできるところです。
ほかにも、『妊娠に効果的なはりの先生は△△』だとか、『食品ならどこの○○がいいよ』なんて情報もフランクに共有できる場でもありましたね」
「妊娠を望むヨガ仲間」が心強い存在だった
――日本だと、同じ治療中の女性同士でもなかなかわだかまりがあって、付き合いも大変だということを聞いたことがありますが、そうした空気はなかったのでしょうか?
「それはありませんでしたね。誰かが無事に妊娠に至ると、自分のことのように喜ぶというような人ばかりでしたし。みんなが、それぞれ子どもを授かれるようにと願い合っているチームのような感じで、とても心強く感じていたほどです」
37歳から妊娠を望み、その後治療を何度もトライしたけれども、なかなか妊娠には至らなかったというCHICOさん。そんな彼女が43歳になった年にトライした体外受精で、双子の妊娠に至った。
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