ところが、3カ月経った頃から、彼女からの連絡が遠のいていった。
「1度メールを入れたら、“今すごく仕事が忙しい”と返信がきて。それからは仕事の邪魔をしたくなかったし、メールを入れるタイミングもわからなかったしで、1カ月が経ってしまった。僕はずっと会いたかったので、思い切ってメールを入れたら、“もう別れましょう”と返信がきました」
毎日のメールを甘く見てはいけない
入会面談のとき、この初恋話を聞いていたので、私は昂に言った。
「結婚をしたいなら、積極的に動こうね。お見合いをして交際に入ったら、毎日のメールは大事よ。LINEはやってる? LINEは婚活に必須アイテムよ。LINEならスタンプも使えるしね。そして、1週間に1回は最低でも会うように心掛けましょう」
「はい、LINEはやっています。毎日LINEを入れるんですか? 相手はうるさく思わないですか?」
昂と同じ質問を、ほかの会員からもされることが多い。もちろん毎日メールやLINEをしたからといって必ずしも交際が成功するわけではないのだが、これまで仲人をしてきた経験則から言えば、交際に入って毎日メールのやりとりをしていたカップルは、成婚をしていく。会うための連絡ツールとして、1週間に1、2度しかメールをしないカップルは、そのうち連絡を取らなくなって交際が終了となる。
お見合いには、 “交際”と“真剣交際”の区分があり、交際というのは、その相手がどんな人柄なのかを食事やデートをしながら探る期間だ。“交際”は何人としていてもよいし、ほかの相手とお見合いをしてもよいことになっている。“真剣交際”は、1人に絞って結婚へと向かっていく交際のことだ。
複数の相手と“交際”している場合、メールをたまにしか入れない男性は、毎日マメに入れてくる男性に負ける。女性側も、きたメールのレスを翌日や翌々日にしている女性は、その日のうちにメールを返している女性に負ける。
私は昂に言った。
「それに“毎日メールを入れる”と決めていれば、どんなに仕事が忙しくても、どこかで時間を見つけて1通のメールを入れるでしょう? ところが、そう自分に課していないと仕事が忙しいのを優先させて、“メールは明日でもいいや”と思ってしまう。で、忙しいとまた“次の日でいいや”となる。そうこうしているうちに1週間、2週間と経って、今度はメールが入れづらくなってしまうし、気持ちのテンションも下がっていくの」
毎日のメールを甘くみてはいけないのだ。
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