婚活連敗男は「毎日のメール」を甘く見ている お見合いクリアでも交際が続かない人の欠点

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もう1つの男性登録者のタイプは、恋愛経験をあまりしないままに年を重ね、どうやって出会ったらいいのか、出会ってからどう交際を進めていったらいいのかわからない人たち。実はこのタイプの男性が、結婚相談所にはいちばん多い。

結婚をしたいのなら、女性たちはこの層を狙うのがいちばんの近道なのだが、どうもこの層の男性には魅力を感じないようだ。なにぶん恋愛経験のない彼らは、お見合いの後に交際に入っても積極的に動けなかったり、逆に動くと押し引きがわからずに猪突猛進してしまったりして、女性の気持ちをつかめずにお断りをされてしまうことが多い。

お見合いは通るのに、交際が続かない

藤田昂(38歳、仮名)は、恋愛経験もなく年を重ねてしまったタイプ。そして、まじめな性格ゆえに交際に入ると猪突猛進してしまう傾向にあった。

「いったい僕のどこが悪いのでしょうか。どうして断られてしまうんですかね。なんだかお見合いするのも、お付き合いに入るのもだんだん怖くなってきました」

入会してから3カ月、2つの交際が立て続けにダメになった昂は、暗い顔でこう言った。声色からも落ち込んでいるのがありありとわかった。

昂は、身長が174センチあり、はやりの細身のスーツが似合う、さっぱりとした顔立ちのハンサムだ。大手メーカーに勤めていて、年収も悪くない。登録したら20件近い申し込みがあり、その中から8人とお見合いをした。

お見合いの通過率もよく、女性からお断りをされたのは1人で、残りの7人からは交際希望がきた。その7人のうち、5人を昂がお断りして、2人と交際に入った。

ここまでの事実を切り取るなら、ずいぶんなモテ男のように思えるのだが、昂の問題は交際に入ってからにあった。2人のうち、1人は4回目のデートの後、女性から“交際終了”がきた。もう1人は、3回目のデートの後、“交際終了”がきたのだ。

お見合いには“食事3回目の壁”があり、3回食事ができるとその後も、トントンと進めるという不文律がある。昂は3回の壁をなんとか越えたのに、4回目のデートでお断りだったので、ショックもさらに大きかったのだろう。そして、立て続けにもう1人からは3回目の食事の後にNGを出された。

それが、冒頭の昂の発言につながった。

「いったい僕のどこが悪いのでしょうか……」

モテる男性とは、いったいどういう人たちなのか。「女って、しょせん男を顔と収入で選びますよね」という人がいるが、それはとっかかりであって、最終的にモテる男性というのは、話が面白かったり、一緒にいて居心地がよかったり、女性の扱いに手慣れていたりする人たちだ。そういう男性は、ある程度恋愛の数をこなしてきているので、どうしたら目の前の女性が自分を受け入れてくれるのかを感覚的に知っている。

昂には、それが欠けていた。学生時代、男女のグループで遊ぶことはあっても、女性と1対1で付き合ったことが1度もなかったという。会社に入ってからも、恋愛経験がないままに30を越えた。そして、33歳のとき、合コンで知り合った37歳の女性から連絡先を聞かれ、付き合うことになった。それが初めての恋愛だった。

「メールもデートの誘いも彼女からバンバンきたんです。それに乗っかっていればよかったから楽だったし、3回目のデートで彼女の家に誘われて、男女の関係にもなりました」

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