小池知事お膝元「池袋」が激戦地になった事情

希望の党の若狭氏が楽勝と見られていたが…

お膝元である豊島区の池袋駅西口で第一声をあげる希望の党の小池百合子代表(写真:アフロ)

衆議院選の公示日となった連休明けの10月10日。各党トップは、それぞれこだわりの場所で第一声をあげた。自民党総裁の安倍晋三首相が選んだのは野党時代から5回連続で福島県内。福島市中心部から離れた水田を背景に「厳しい戦いだが、お力を結集していただきたい」と地元の支援者に訴えた。

その安倍首相に挑戦状を叩きつけた希望の党の小池百合子代表が第一声の場に選んだのは、池袋駅西口。2005年の郵政選挙以降、自身の選挙区だった「お膝元」、東京10区の中心地である。東京10区には側近で後継者である若狭勝氏が立候補している。

「安倍1強政治を皆さんの1票で終わらせようじゃありませんか!」小池代表は高らかに叫んだが、それを聞こうとする聴衆はさほど多くなかった。集まる聴衆の数は人気のバロメーター。小池ブームを起こした昨年7月の都知事選の時は言うに及ばず、昨年10月の衆院補選の時よりも少ないのは明らかだった。

若狭氏の楽勝と見られていたが…

1年前の衆院補選の際、若狭氏を支援したのは自民党、公明党、そして都知事に就任したばかりの小池代表だった。その若狭氏は自民党を離党し、現在では希望の党の公認候補。いまや敵となった自民党からの支持は得られるはずもないし、その自民党と国政では連立を組む公明党の支援も望めない。昨年10月のような楽勝(若狭氏=7万5755票、民進党の鈴木庸介氏=4万7141票)にはならないだろう。

それでも若狭氏は圧倒的な強さを見せるものと思われていた。希望の党が失速気味の現在でさえ、小選挙区での勝利は確実というのが下馬評である。しかしながら、若狭氏の背後からは「2人の鈴木」が追い上げている。自民党の鈴木隼人氏、立憲民主党に移った鈴木庸介氏だ。

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