小池知事お膝元「池袋」が激戦地になった事情 希望の党の若狭氏が楽勝と見られていたが…
自民党公認候補の鈴木氏は、2014年の衆院選において東京ブロック比例単独で初当選している。安倍首相と親しいセガサミーホールディングスの里見治会長を岳父に持ち、結婚披露宴は安倍首相も出席して豪華に行われている。
鈴木氏の選挙区はなかなか決まらなかったが、ようやく9月になって東京10区からの出馬が決定した。自民党内には丸川珠代参議院議員を鞍替えさせて東京10区に刺客として送り込む動きもあったが、丸川氏が固辞したため激戦区に降り立つことになった。
小泉進次郎氏「真の希望の意味を考えさせてくれた」
その鈴木氏を応援するべく、選挙戦初日の応援弁士として池袋にやって来たのが、小泉進次郎自民党筆頭副幹事長だった。池袋駅東口で12時から行われた街宣には、動員された自民党の支援者を含め3000人ほどが集まった。
「私は小池さんに感謝したい。ひとつめは自民党に野党時代の緊張感を思いださせてくれた。ふたつめは『希望』という言葉を使ってくれたおかげで、真の希望の意味を考えさせてくれた。みっつめは選挙目当てでいろいろやっても、有権者のみなさんがそれを見抜くということを教えてくれた。ありがとう」
小池代表への皮肉を交えながら、軽妙に応援をこなした。しかし、鈴木氏は明らかに出遅れ感がある。現時点では、もうひとりの鈴木である鈴木庸介候補よりも苦戦する可能性が高いとみられている。
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