「都知事辞任→初の女性首相」という仰天野望 1994年の「新進党」とソックリの流れに
「しがらみのない政治、そして大胆な改革を築いていく新しい政治。まさに日本をリセットするためにこの希望の党を立ちあげます」
9月27日午前に開かれた「希望の党」の設立記者会見。代表に就任した小池百合子東京都知事はこう宣言した。インナーとスカーフを自身のカラーであるグリーンで統一した小池知事の左右には、若狭勝衆議院議員と細野豪志元環境相がまるで女王様に傅くかのように座っている。
小池知事が意気揚々とした様子に見えたのには理由がある。その前夜、小池知事は前原誠司民進党代表と会談し、民進党が希望の党へと合流する方向で合意したためだ。
「日本最初の女性宰相」を目指すのか
その一報は、すぐさま永田町を駆け巡った。内容は次の2つに集約される。1つ目が「小池知事が知事を辞職し、衆議院選挙に出馬する」というもの。2つ目が「民進党は地方組織とこれまで貯め込んだ約140億円を“手土産”に、希望の党に吸収される」との説だ。
1つ目の「衆議院鞍替え説」は、かなり信憑性をもって流された。ある民進党関係者は「小沢一郎氏が小池知事に『今なら総理になれる』と国政への転出を説いたようだ。最近の小沢氏は小泉純一郎元首相とも近いので、2人で小池知事を説得したのではないか」と述べた。さらに「小池知事自身、この追い風は長く続かないと見ている。ならば一発勝負をかけて、日本初の女性宰相を目指そうというわけだ」と語っている。
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