元SMAP3人が打ち破る芸能界の「慣習と忖度」

3連休にAbemaTVで異例の72時間生放送

昨年1月、「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)で行われた公開生謝罪のとき、納得のいかない表情をしていたことを覚えている人も多いのではないでしょうか。3人は解散騒動時から、耐えて、耐えて、口をつぐみ続けてきただけに、11月2日に懸ける思いは想像に難くありません。もともとSMAPのメンバーは正直で誇り高い人柄の持ち主。私自身がこれまで取材してきた経験を踏まえても、「視聴者の声にホンネで応えていく」という彼らの言葉にうそ偽りはないでしょう。

もちろん3人のことですから、誰かをおとしめるためだけの発言はしないでしょうし、「芸能界やテレビ業界にかかわる人々のことを考えた前向きな言葉を話してくれるのではないか」と期待してしまいます。

動画配信サービスからオファー殺到か

「視聴者の声にホンネで応えていく」という彼らの言葉にうそ偽りはないでしょう(C)AbemaTV

3人がネットテレビに出演し、SNSを始める最大の理由は、「芸能界の古い慣習や忖度(そんたく)から抜け出すこと」で間違いないでしょう。「新しい地図」にアップされた50秒の動画に、「逃げよう。自分を縛りつけるものから。ボーダーを超えよう。塗り替えていこう。自由と平和を愛し、武器はアイデアと愛嬌。バカにされたっていい。心をこめて、心を打つ。さあ、風通しよくいこう。私たちは、新しい地図」というメッセージを添えたことからも、そんな姿勢が読み取れます。

「ホンネテレビ」のなかでも、「芸能界とテレビ業界の慣習や忖度で、もし地上波のテレビに出られなかったとしても、僕たちはネットで発信していく」という力強いメッセージが聞けるのではないでしょうか。さらに、そんな彼らに呼応するのが、芸能界とのしがらみが少ない動画配信サービス。すでにNetflixやAmazonプライム・ビデオなどからのオファーもあるはずですし、いつオリジナルのドラマやバラエティへの出演が発表されてもおかしくありません。

動画配信サービスには、大物の俳優や芸人が相次いで出演し、明石家さんまさんが「民放よりもいい制作費で自由にできる」と発言したばかりという背景もあり、3人にとっての追い風もあります。3人の出演が起爆剤になれば、近い将来、「タレントやスタッフが、慣習や忖度などで不自由が多い民放各局から、ネットテレビや動画配信サービスに流出する」という事態が起きるでしょう。

ネットとテレビの垣根をなくしたい

少なくとも3人にはそれができるだけの実績とポテンシャルがありますし、視聴者サイドも「芸能界とテレビ業界の慣習や忖度に嫌悪感を抱いている」という人が増えています。そんな状況だけに、テレビ業界の人々は、放送前の現時点ですでに戦々恐々。「芸能事務所との付き合いもあるし、しばらく様子を見るか」なんて悠長に構えていられないようです。

実際、私のもとには「すでに3人を起用した新番組を模索している」という話も入ってきました(まだ企画を考える段階にすぎませんが)。これは「3人の活動が成功しそうだから、テレビ業界も変わらざるをえない」という変化の兆しであり、革命的なことといえるでしょう。

次ページ3人の背中を押す背景には
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