仕事のできない人は「5W1H」の本質を知らない シンプルな問いに落とし込む最強の思考法

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1つ目は、 「駅の利用時間(When)」の概念を、鉄道事業者が大きく変えたことです。エキナカは、駅を「通過拠点(短時間で済ませる)」から「滞在拠点(長時間滞在してもらう)」へと、大きくコンセプトの転換をしたわけです。

2つ目は、「駅の利用者(Who)」を変えたことです。「電車を利用して移動したい人」から「移動者に限らず、あらゆる人々」が集え、楽しめる空間と定義しました。これらの対極的な変更が非常に大きな事業の転換を導いたのです。

駅の滞在時間(When)と駅の利用者(Who)の概念を大きく変えたことで、さらには駅という場所(Where)のコンセプトも変化したといえます。

従来の駅構内のメイン施設(立ち食いそばなど)は、移動したい人が電車待ちや乗り換えの時間調整をする場所。いまや当たり前のものに感じるかもしれませんが、これまでの、「移動者が短時間で済ませたい時間調整の場所」という前提で駅や構内スペースをとらえていたら、駅構内(改札内)で展開する施設やサービスも現在のように大きく広がってはいなかったでしょう。

「(移動者のみならず)あらゆる人が、(改札内でも)長時間滞在してもらうところ」と、根本概念を変えたからこそ、“駅”は、今のように日常生活で利用できる非常に魅力的な場所になっているといえます。

このように考えると、スポーツ施設、医療・介護施設、アミューズメント施設、コミュニティ(交流)スペース、スキルアップのスペースなど、事業展開アイデアがまだまだ広がることが想像できると思います。

従来のファッションショーとの違いとは

ケース②東京ガールズコレクション(ファッションショー)

東京ガールズコレクションは、2005年から年2回のペースで開催されている、主に若い女性向けのファッションショーです。多数の芸能人や有名人(最近は小池百合子東京都知事など)が出演し、テレビなど複数の媒体でも紹介されているので、すでにおなじみのものになっています。

これは従来のファッションショーと、どのような点が変わったのでしょうか?

「大規模な(数万人規模の)ファッションショー」「その場で洋服を買える」「ライブも行っている」「香里奈、ローラ、桐谷美玲など、ファッションモデルやタレント、女優なども出てくる」など、さまざまありますが、5W1Hの要素で考えてみると、従来のファッションショーとの違いがよりはっきりすると思います。

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