低水準の労働参加率は、失業率の計算の分母になる労働力人口を減らすため、実態では雇用情勢が改善していないのに、見かけ上の失業率だけが低下してしまいます。
以上の2つの理由については、バーナンキ議長も承知しているはずで、FOMC後の議長の記者会見の中でも一部に、そのエッセンスを読み取ることができる表現が散りばめられています。
バーナンキ議長の本心は、雇用の実態が数字ほどには良くないという事実を踏まえ、「2013年中に緩和を縮小するのは見送りたい」というものではないでしょうか。
とはいっても、他のFRB理事や地区連銀総裁から「早急に緩和を縮小すべき」という発言が相次ぐようになってきており、バーナンキ議長も外堀を埋められつつあるような情勢です。
その意味では、ひょっとしたら、今年の12月にQE3縮小が決定してしまう可能性が少しはあるかもしれません。
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