わかっちゃいるけど、痩せられない メタボの行動経済学 古川雅一著
メタボに陥る行動パターンはどういうものか。
食べ放題で「元をとろう」と食べ過ぎてしまうのは、すでに支払ってしまった料金を回収できると錯覚して、非合理な行動をとる「サンクコスト効果」の好例。買い物の金額が大きくなるにつれて損得への敏感さが失われる「感応度逓減性」により、体重が58キロから61キロに増えて大きなショックを受けた人が、さらに64キロになってもさほどショックを受けない。
二人に一人がダイエットに成功(つまり失敗)でも、提示のされ方で判断を惑わされる「フレーミング効果」など。
心理学の成果を経済学に取り込み、人間の非合理的行動を分析する行動経済学のキーワードを通して京大経済研の研究員がメタボ対策を考える。
NHK出版生活人新書 735円
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