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「世界のホンダ」が復活するのは容易ではない 失われた革新力を取り戻す厳しい挑戦

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東京の京橋で業務を行うこのグループの存在は社内でもほとんど知られていない。同社幹部らはメンバーの詳細については明らかにしていないが、彼らのプロジェクトには、肥大化して複雑になった製品開発プロセスの簡素化、自動車をより効率的に、かつ顧客の好みにより早く対応して開発する技術の確立などが含まれる。

また、開発スピードを上げるため、コンピューターを利用した設計など、仮想的なエンジニアリングのツールの導入を高めたい考えで、プラグインカーのデザインの改善も進めているという。

松本氏は、このグループがホンダの改革課題として8つのテーマを議論しているとし、それを幕末に坂本龍馬が新国家体制の基本方針として示した「船中八策」にたとえた。

失った元気は、まだ社内のどこかにある

「変革は常に辺境の異端から生まれてくる」と同氏は語る。「ちょうど幕末の志士が明治維新の改革の指導者になっていったように。彼らを阻む抵抗勢力があるならば、彼らを守ってあげなければいけない」。

松本氏はホンダ改革が即座に実現できるとはみていない。しかし、このグループの存在に大きな期待を隠さない。

「 (ホンダが失った元気が)まだ社内のどこかにあるという証拠だ。そのDNAはまだ残されている」。

(執筆:白水徳彦、編集:北松克朗、編集協力:白木真紀、田頭淳子、伊藤恭子、本田ももこ、杉山容俊)

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