イギリス人は「結婚=皇籍離脱」に驚いている 眞子さまの婚約内定は「悪いニュース」なのか

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また、ブランド側は男性か女性かのどちらかに特定した商品が「男女差別」と呼ばれることを避けようと、神経を使うようになった。たとえば、百貨店「ジョン・ルイス」は子ども向けの衣料の一部を「男児用」と「女児用」に分けずに「男児・女児用」としてどちらの性の子どもでも選択できるように販売した。消費者の中には「行きすぎだ」との声も出たが。

眞子さまの将来の皇籍離脱が大きなニュース的価値を持つ背景には、「これって、性差別じゃないの?」という声が頻繁に聞かれる英社会の状況があったわけである。

王室ファンが追う眞子さま

眞子さまと小室さんの婚約内定を多くの英メディアが報じたのは、やはり、王室の長い伝統があるために日本の皇室への関心が高いことがいちばんの理由だ。

どの世論調査を見ても、80%の近くの支持率を取る英王室。全国民が王室ファンと言ってもよいだろう。4日にはキャサリン妃に第3子が生まれることがわかり、これからもしばらく王室ブームが続きそうだ。

英国の王室ファンにとって、特に親しみがわく皇族の1人が眞子さまだ。エディンバラ大学やレスター大学大学院への留学経験があるからだ。

今回、眞子さまの婚約内定を最も詳細にかつ愛情を込めて報じたのは、保守系大衆紙デイリーメールだ。

同紙はその電子版「メールオンライン」上で、凝った作りの特集記事を組んだ。メールオンラインは世界中で最も人気があるニュースサイトのひとつだ。

記事の見出しは少々長いが、「日本のプリンセスがピアノを愛する一般人と結婚するために、皇族をあきらめる、恋に落ちたのは彼の『太陽のような明るい笑顔』があったから(Japanese princess gives up her royal status to marry a piano-loving commoner she fell for because of his 'bright smiles like the sun')」というものだ。

ほかの新聞記事は皇室典範のいわば「犠牲」になって皇籍を離れるという文脈だったが、ここでは皇籍を放棄するのは愛のためであり、一大恋愛ドラマとして報じられている。1936年、エドワード8世は離婚経験があるウォリス・シンプソン夫人と結婚するため、王位を放棄した。デイリーメールの記事は「王冠をかけた恋」を想起させる見出しである。読者もこれを意識の中に置いて眞子さまのストーリーを読んだに違いない。

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