イギリス人は「結婚=皇籍離脱」に驚いている 眞子さまの婚約内定は「悪いニュース」なのか
朝刊無料紙のメトロは同じ写真を使っているが、すべてが問題なしと言うわけではないことを示す記事を出した(Princess will give up royal title to marry a commoner after announcing engagement)。
記事の前半部分は、眞子さまが「明るい笑顔と誠実さ」を持つ大学の同級生と結婚しようと決めるまでの経緯を紹介しているが、後半で「この幸せなニュースも、皇室の将来にとっては必ずしもよいニュースではない」と指摘する。「女性は日本で元首の座を継承することはできない」、また「眞子さまは一般人である小室さんと結婚することで、皇籍を離れる」。これは皇族の減少を意味するので、「よいニュース」ではない。
保守系高級紙テレグラフは、ずばり、「悪いニュース」を見出しにした。「日本の眞子さまが大学時代のボーイフレンドと結婚するために皇籍を離脱する(Princess Mako of Japan will leave royal family to marry university boyfriend)」(電子版、3日付)。
左派系高級紙で電子版のみで発行されるインディぺンデントも「日本のプリンセス、眞子さまが一般人と結婚するために皇籍放棄へ(Japanese Princess Mako of Akishino to renounce her royal status to marry commoner)」(4日付)という見出しを付けた。
いずれの場合も、最大の注目点は「結婚後に皇籍離脱」の部分である。
英国民の感覚からすると驚きでしかない
眞子さまの婚約のお相手が日本でスクープ報道された後、すぐに英国でも後追い報道が始まった。
英メディアはこの時から「眞子さま、一般人との結婚後に皇籍離脱」を報道の焦点としてきた。ほぼ同タイトルの記事を掲載した左派系高級紙のガーディアンやBBCニュース(ともに5月18日付)がその典型だ。
英国民の感覚からすると、皇室規範第12条「皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる」という規定は驚きでしかない。「男女平等が当たり前になったこの時代に、なぜこのような(不等な)ことが起きるのか?」と受け止める。皇位を継承するのは男性のみという伝統も、時代に似つかわしくないものに見えてしまうのである。
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