イギリス人は「結婚=皇籍離脱」に驚いている

眞子さまの婚約内定は「悪いニュース」なのか

英国は、過去数世紀にわたりエリザベス女王1世(在位1558-1603年)、ビクトリア女王(同1837~1901年)、現在の女王エリザベス2世(同1952年~)を含め女性の元首を何度も迎えた歴史がある。女性宰相もマーガレット・サッチャー氏(在任1979~1990年)、そしてテリーザ・メイ現首相(同2016年~)と2人も輩出している。

そんな英国ゆえに、女性だから元首になれず、それどころか一般人と結婚すれば皇室のメンバーですらなくなるという決まりが理解しがたいものに思えてしまうのだ。

英国では男女平等にするために法改正をしてきた

しかし、英国は王位継承においてつねに男女平等だったわけではない。

女性も国家元首にはなれるが、長い間、直系男子の王位継承が優先されてきた。1952年、エリザベス女王が父親の跡を継いだのは、男の兄弟がいなかったためだ。

男性優位に変化が起きるきっかけは、2011年のウィリアム王子(エリザベス女王の孫)とキャサリン・ミドルトンさんの結婚だった。

この頃までに男性優先は時代遅れという声が強くなっていた。時のデービッド・キャメロン首相が男性優先の王位継承は「異常であり、男女平等に反する」と主張し、2011年4月、議会で王位継承法の改正を通過させた。

眞子さまの皇籍離脱に格別の注目が集まるもう一つの理由は、英社会の中の性差別に対する意識の高まりだ。

英国では改正雇用法(2010年)で年齢、障害の有無、結婚、妊娠、人種、宗教、性、および性的志向による差別を禁じており、性差別的な広告も許されていない。

さらに、最近では、男性は家事がうまくできない、女児はピンクを好むなど性別のステレオタイプを表す広告が「炎上」するようになった。そこで、「性のステレオタイプ化」による広告が2018年から禁止される見込みとなっている。

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