東京都とマイナビが組んで若者を応援! 就活・採用で苦戦する20代と企業をマッチング

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早々に就職をあきらめた学生も

就職難と言われるが、採用意欲の強い企業は少なくない。しかしながら、ある調査機関の調査によると今年7月1日時点で、未内定者のうち約1割が就活をやめてしまっている。

2012年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)によると、正社員・正職員の月給は31万7000円であるのに対して、正社員・正職員以外は19万6400円。月給で12万円以上もの差がある。

会場内で行われた 講演会へ出席するために列を作る就活生たち

独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査によると大卒男子の標準的な労働者の平均生涯賃金は2億7580万円(退職金除く)。従業員規模が1000人以上の企業では3億円(同)を超える。しかし非正規雇用では、年齢に関係なく昇級がほとんどないことから、月給19万5900円で38年間働いたとして約8956万円。正規と非正規では生涯賃金でなんと約2億円の差があるのだ。

しかも非正規には退職金が支給されない。また、非正規が将来受け取ることができる年金は国民年金のみ。多くのファイナンシャルプランナーが「生涯で計算すると正規と非正規の差は2億5000万円以上」と指摘している。正規雇用で過ごすのと、非正規雇用で過ごすのでは、人生が大きく違ってくる。就活生は最後まであきらめることなく、あらゆる機会を活用してチャレンジするべきだろう。

(撮影:今井康一)


 

田宮 寛之 経済ジャーナリスト、東洋経済新報社記者・編集委員

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たみや ひろゆき / Hiroyuki Tamiya

明治大学講師(学部間共通総合講座)、拓殖大学客員教授(商学部・政経学部)。東京都出身。明治大学経営学部卒業後、日経ラジオ社、米国ウィスコンシン州ワパン高校教員を経て1993年東洋経済新報社に入社。企業情報部や金融証券部、名古屋支社で記者として活動した後、『週刊東洋経済』編集部デスクに。2007年、株式雑誌『オール投資』編集長就任。2009年就職・採用・人事情報を配信する「東洋経済HRオンライン」を立ち上げ編集長となる。取材してきた業界は自動車、生保、損保、証券、食品、住宅、百貨店、スーパー、コンビニエンスストア、外食、化学など。2014年「就職四季報プラスワン」編集長を兼務。2016年から現職

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