東京で食べログ「カレー」の点数が高い街とは どの街が大都市・東京のトップに輝いたのか

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具体的な調査方法は次のとおり。食べログのトップページから、「都道府県から探す」の中で「注目エリア」をクリックしてみると、「東京都内」で28のエリアが表示される。

東京で「カレー」食べログ点数が高い街

今回は、ランキング作成の前提となる区分けを2段階で考えてみた。まず、第一に食べログで「カレー」ジャンルで東京の上位1200店の情報を収集。なぜ1200店かというと、食べログでは「カレー」のほか「寿司」「とんかつ」など1つのカテゴリーごとに1ページ20店掲載されていて、それが60ページあるので、収集できる店舗数の上限だからだ。

その中で、東京都でカレー店掲載数が多い10エリアを抽出し、その平均点を算出した。

(出所)「食べログ」掲載データ(2017年7月)ランキング上位1200店を基に筆者作成

1位は神保町。ひざを打って納得する人が多いのではないだろうか。神保町と言えば古書店と同時に、カレー店が多いことでも有名だ。一説には、買った本をすぐに片手で読みながらでも、カレーの場合はスプーン1本で食べられるため、提供する店が多くなったともいわれる。

そもそも、神保町は戦前から学生街として栄えており、カフェが多かった。そして、カフェが手軽に提供する料理として、その中にはカレーもメニューにあったという経緯がある。そのため、老舗のカレー店が数多い街である。カレーの種類ではいわゆる欧風カレーを提供するお店が多かった。それでも、個々の店には特徴的な違いがあり、繁栄店が連なっている。

ほぼ同率で2位に入ったのは、新橋。ビジネスパーソンが短い昼休みの時間に食べるのに適しているからだろうか。庶民的な雰囲気でオーダーから提供時間の短い「カレーライス」の店が多いのも、うなずける。この街で提供までに時間を要する凝ったカレーの店を出すのは、やや困難かもしれない。

3位の下北沢は、サブカルチャーの聖地で古着屋や小劇場も多い「若者の街」だ。車の入らない路地が多いため、歩いて買い物に散策する人が多い。新しいお店も多いためか、カレーライスとスープカレーを提供するお店が、ほぼ同数であった。

この3つの街を比較するだけでも、その成り立ちを反映して、いまもそれぞれ特徴あるカレーが提供されていることがわかる。

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