夫婦の格式 橋田壽賀子著
ドラマを通して家族を描き続けてきた著名脚本家が、他界した夫とのやりとりや自身の嫁姑経験もまじえながら問いかける夫婦のあり方。
曰く、夫婦の間で男女平等はありえない、女が一方的に主張する男女平等は女の価値をかえって下げるだけで、女は内助の功を通して自立できる、内助の功があらばこそ男の給料の半分は主婦費としてもらう権利がある、女は男をたて、男は女に感謝せよ等々。
昔は当たり前だった夫婦観だが、著者は戦後の日本は節操のない自由主義に押し流され、こうした男女や夫婦、家族が持つべき格式を失ってしまったと嘆く。熟年離婚が増加する今、時代に流されない日本的な美徳のなかに夫婦回生の秘訣があると説く。
集英社新書 735円
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