貧困や虐待に苦しむ子をどうしたら救えるか 理解してくれる大人と社会の受容が孤立防ぐ
荒井:そうですね。私たちが単独でやると、「支援しなきゃいけない」という状況になる。その状況は、私たちが純粋に日常的に関わるというスタンスを崩しかねないのかなと思っていて。その時に、専門家の人と一緒にやっているというのは、マルッと任せっきりになるというわけではないのですが、問題や困難が起きた時にはこの人に相談するという、私たちの中でも安心の材料が生まれるので。
そうすると、子供たちの可能性とか興味関心に私たちもフォーカスしやすいという役割分担が作れるというのは大きいですね。
子供の声をプロジェクトに
堀:人材育成のほかにもいろいろやってらっしゃいますよね。端的にいうと、どんな活動があって、どんな狙いがあるのかというのをお話しいただけますか?
荒井:いくつかあって。今、プログラミング教室のようなものをやっていて。プロのゲームクリエイターで有名なソフトを作っていた人に協力してもらって、子供たちがゲームを開発するというイベントを毎月やっています。
あと10代のシングルマザーへの支援。なかなか10代のシングルマザーの数は多くないんですけど、支援がなかなか整ってなかったりする。10代で行政を頼るのは難しいので、その子たちの居場所支援をしています。
高校を中退した時の高卒認定のサポートをする中で、進路とか就職の相談に乗るという活動もあります。