幼児教育の「親任せ」は格差を再生産するか 意欲、忍耐力、協調性は「就学前教育」が有効
意欲・忍耐力・協調性は就学前に高められる!
幼児教育の重要性は、非認知能力を高めるのに貢献する、ということに凝縮できる。ここで非認知能力とは、その人の性格なり精神、あるいは意欲に関する能力を意味し、具体的には忍耐力、自制心、協調性、指導力、計画性、向上心、意欲といった人の心に関するものである。
そしてこの非認知能力は知的能力(たとえばIQ)、学力、そして学歴といった認知能力を高めるのに役立つのみならず、社会人になってからの職業生活における働き方やそれによる成果、ひいては所得決定にも影響を与えるのである。
忍耐力、自制心、協調性、指導力、計画性、向上心、意欲といったものは、それぞれの人の性格なり特質を示したものであり、これらの能力が高ければ、あらゆる人間活動の分野においてよい成果を出せるだろうな、ということは素人でもわかる。
むしろ興味のあることは、これら全部の特性に優れた性格を持つ人などおらず、個人によってどの特性に優れ、どの特性に劣るのかということを、どのような方法を用いて見つけるか、計測するのかが関心となる。その作業は心理学では相当な信頼度でもってなされている。
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