男性のニオイ対策、「直塗り」が人気化のワケ

毛の多い男性でもしっかり塗り込める

今後のデオドラントに対する意識として、いくつかポイントとなる事項に気づいた。まず、「デオドラントケアをいつ、どこで行うか」は大きいのではないだろうか。

女性の更衣室やトイレで、「シューッ」という制汗剤の音と霧が周辺に満ちる光景が思い浮かぶ。しかしトイレなどで化粧をする習慣のある女性に比べ、男性は人前で身繕いをするのには抵抗があるのではないだろうか。

「ペーパーで腕や首を拭くのはオフィスでもできますが、脇に塗るタイプは服をはだける必要があるので、朝、自宅を出る前やトイレの個室で使う人が多いのではないでしょうか」(奥氏)

スプレータイプは音や香りが「恥ずかしい」

シービック U&Iマーケティング本部 マーケティング部部長西村裕美子氏(筆者撮影)

また、西村氏によると、女性でも最近は「人前でニオイケアをするのは恥ずかしい」という声が出てきているという。スプレータイプのものを「音や香り、霧などで周囲に迷惑をかけてしまう」と敬遠する傾向があり、直塗りタイプの人気を後押ししているようだ。

ひとつには、スマートに使えるという商品に対するニーズが挙げられる。また男女ともに、「身だしなみスペース」の設置などインフラ面の整備も検討できるだろう。また香水はもともとニオイケアだが、ファッションやアートとともに発達してきたためか、今は高級、スタイリッシュというイメージが強い。「ニオイケアはカッコいい」というイメージが定着すれば、体臭に感じる恥ずかしさも軽くなる。シービックのある男性社員は、ウイークデーと週末で商品を使い分けしているという。案外、凝り性の傾向が強い男性たちが、今後「ニオイケア文化」のようなものを発展させていくのかもしれない。

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ドラマな日常、日常にドラマ
  • 森口将之の自動車デザイン考
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 高城幸司の会社の歩き方
トレンドライブラリーAD
人気の動画
京セラのガラパゴススマホ「トルク」がたどり着いた境地
京セラのガラパゴススマホ「トルク」がたどり着いた境地
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
「半導体パニック」自動車産業に与える巨大衝撃
「半導体パニック」自動車産業に与える巨大衝撃
「雑談で笑いを取れない人」が知らない基本原則
「雑談で笑いを取れない人」が知らない基本原則
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
激動相場に勝つ!<br>株の道場

6月18日発売の『会社四季報』夏号が予想する今期業績は増収増益。利益回復に支えられる株価が上値を追う展開になるか注目です。本特集で株価が動くポイントを『会社四季報』の元編集長が解説。銘柄選びの方法を示します。

東洋経済education×ICT