男性のニオイ対策、「直塗り」が人気化のワケ 毛の多い男性でもしっかり塗り込める

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今後のデオドラントに対する意識として、いくつかポイントとなる事項に気づいた。まず、「デオドラントケアをいつ、どこで行うか」は大きいのではないだろうか。

女性の更衣室やトイレで、「シューッ」という制汗剤の音と霧が周辺に満ちる光景が思い浮かぶ。しかしトイレなどで化粧をする習慣のある女性に比べ、男性は人前で身繕いをするのには抵抗があるのではないだろうか。

「ペーパーで腕や首を拭くのはオフィスでもできますが、脇に塗るタイプは服をはだける必要があるので、朝、自宅を出る前やトイレの個室で使う人が多いのではないでしょうか」(奥氏)

スプレータイプは音や香りが「恥ずかしい」

シービック U&Iマーケティング本部 マーケティング部部長西村裕美子氏(筆者撮影)

また、西村氏によると、女性でも最近は「人前でニオイケアをするのは恥ずかしい」という声が出てきているという。スプレータイプのものを「音や香り、霧などで周囲に迷惑をかけてしまう」と敬遠する傾向があり、直塗りタイプの人気を後押ししているようだ。

ひとつには、スマートに使えるという商品に対するニーズが挙げられる。また男女ともに、「身だしなみスペース」の設置などインフラ面の整備も検討できるだろう。また香水はもともとニオイケアだが、ファッションやアートとともに発達してきたためか、今は高級、スタイリッシュというイメージが強い。「ニオイケアはカッコいい」というイメージが定着すれば、体臭に感じる恥ずかしさも軽くなる。シービックのある男性社員は、ウイークデーと週末で商品を使い分けしているという。案外、凝り性の傾向が強い男性たちが、今後「ニオイケア文化」のようなものを発展させていくのかもしれない。

圓岡 志麻 フリーライター

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まるおか しま / Shima Maruoka

1996年東京都立大学人文学部史学科を卒業。トラック・物流業界誌出版社での記者5年を経てフリーに。得意分野は健康・美容、人物、企業取材など。最近では食関連の仕事が増える一方、世の多くの女性と共通の課題に立ち向かっては挫折する日々。contact:linkedin Shima Maruoka

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