「キン肉マン」の人気が今なお衰えない理由 矛盾だらけでも人を熱くさせる物語がある
ここ数年、往年の人気漫画を題材にしたキャンペーン企画が何かと話題になっている。「創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展 VOL.1」の開催に合わせて実施中の『週刊少年ジャンプ』with東京メトロスタンプラリー」もそのひとつだ。「ドラゴンボール」「北斗の拳」「シティーハンター」など、『週刊少年ジャンプ』に連載されていた人気作品のキャラクターが東京メトロ各駅のスタンプやポスターに使われている。
「キン肉マン」が今でも熱狂的な支持を受けている
最盛期には653万部を記録した漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』の歴史においては、誰もが知っているメガヒット作品が多数存在する。なかでも「キン肉マン」の人気はいまだに根強いものがある。「キン肉マン」はゆでたまご(嶋田隆司、中井義則)による漫画作品。キン肉星の王子であるキン肉スグル(キン肉マン)が、次々に襲いかかる強敵たちと戦いを繰り広げるプロレスバトル漫画だ。
連載が始まったのは1979年。ただ、2017年現在でもその人気は衰えていない。フィギュア、Tシャツ、タオルなどの関連グッズが発売されているのはもちろん、アプリゲーム「キン肉マン マッスルショット」、「ビックリマン」とコラボした新商品「肉リマンチョコ」なども話題になっている。単なるリバイバルブームの域を超えた驚異的な盛り上がりを見せているのだ。
なぜ「キン肉マン」は今こんなに熱狂的な支持を受けているのだろうか? 「キン肉マン」の連載が始まった年に生まれた「キン肉マン世代」の1人であり、同作品を幼い頃から愛読している生粋の「キン肉マン」愛好家である私が、その魅力を分析してみたい。
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