「銀魂」が映す偉人のフリー素材化という潮流

エンタメ界は知名度と暗黙知に目をつけた

映画『銀魂』ジャパンプレミア(2017年6月28日、写真:日刊スポーツ新聞社)

『銀魂』の実写映画が大きな話題に

『週刊少年ジャンプ』に連載中の漫画『銀魂』の実写映画が7月14日(金)より上映開始された。空知英秋さんの原作で、コミックス累計5000万部超を誇る人気作で連載は2004年からスタート。2017年7月時点で単行本は69巻を数える。実写映画は主演の小栗旬さんをはじめとするビジュアルの再現性の高さや出演者の豪華さなどが、公開前から大きな話題となっていた。公開直後の週末映画動員ランキングでは初登場2位を獲得。好調な滑り出しだ。

『銀魂』は江戸時代をモチーフとする作品で、江戸時代末期の歴史でおなじみの偉人が多数登場しつつ、宇宙人やネオン街、宇宙船も当たり前のように存在し、放送コードギリギリのパロディや変顔、下ネタが飛び交うなど、独自の世界観を作り上げている。

特にギャグは「歴史上の人物をどこまで崩せるか」に挑戦しているのかと思うほど振り切っている。土方歳三モチーフのキャラクターがマヨラーになっていたり、近藤勇モチーフのキャラクターがゴリラと間違われたり、小学校男子が大好きなトイレネタが頻発したり――。

時代背景は江戸時代を下敷きにしているものの、物語は完全オリジナルであり、史実の事件を元にしたエピソードが出た際も作者独自のアレンジがこれでもかと加えられている。その手の入れようは「ここまでやっていいのか」と驚くほどだ。

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