フランス高級ワインは日本で高値を崩せない

関税撤廃で欧州ワインは日本に押し寄せるか

たわわに実ったトスカーナ州のブドウ。地理、地勢、気候などによる特徴(テロワール)によりその味わいは繊細に変わる(筆者撮影)

日欧経済連携協定(EPA)交渉で、EU産のワインにかかる関税が、協定発効後に「即時撤廃」されることで合意された。これにより、フランスやイタリアなどワインの名産地からは今、虎視眈々と日本市場を狙う視線が熱を帯びている。

8月4日配信の「日本人は欧州産チーズを真に楽しめていない」に続き、EPAに揺れるワインの現場を歩いた。

関税撤廃を歓迎するイタリアの名門ワイナリー

イタリア・トスカーナ州。花の都フィレンツェを州都に抱え、少し車を走らせれば、成熟した緑色の実をびっしりと付けたオリーブの木々が太陽に照らされ、牛やヤギなどがのんびりと草を食み、まるで絵画から浮かび上がるような美しい光景が果てしなく広がる。豊富な大地の恵みはトスカーナの自慢、その滋味深い郷土料理を味わおうと、世界各国から美食家が訪れる。

(左)ワイン用のぶどう畑が広がるトスカーナの豊かな景色。(右)樹齢20年を超えるブドウの木は歴史を感じる太さだ(筆者撮影)

なかでも、ブドウの木が一面に広がり、イタリア3大銘酒としても名高い上質なワインを生み出す、モンタルチーノ。そこに、祖父の代からの伝統と歴史を脈々と受け継ぎ、「イタリアワインの女王」ともたたえられるブルネッロ・ディ・モンタルチーノを作り続けるワイナリー「カパンナ(Capanna)」がある。

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