新ホテル続々進出、「泊まれる銀座」へ大変貌 2020年に向け、銀座がホテル開発の最前線に
銀座3丁目の外堀通り沿いでは、読売新聞東京本社の所有地に2019年春、無印良品が世界最大の旗艦店の出店に合わせ、建物上層部に「MUJI HOTEL」の開業を予定する。
同ホテルは良品計画がホテルのコンセプトや内装デザインを監修、家具やアメニティグッズは店舗で販売しているものをそろえる。設計や運営は小田急電鉄系のUDSが担う。良品計画は年内にも中国でのホテル開業を計画しているが、日本では銀座が初だ。
各社入り乱れて開発競争
朝日新聞社が1888年に取得し、長く東京本社を置いていた銀座6丁目には、2018年初頭に「ハイアット セントリック 銀座 東京」の開業を予定する。
そのほか、東京五輪前の開業を目指し、鉄道系や不動産デベロッパー、ホテル運営専門業者が入り乱れて開発を計画している。
ホテル開発に詳しいCBREの吉山直樹シニアディレクターは、「銀座エリアのホテル客室数は2016年末の約3900室から、2020年には5割増える」と予想する。
ホテル開発の波は周辺にも波及している。有楽町で不動産デベロッパーのヒューリックが2018年秋にザ・ゲートホテルを、築地では2019年1月に観光バスで知られるはとバスが周辺で3軒目となるホテルの開業を計画している。
これまで国内では急増する訪日観光客の受け皿として宿泊特化型のビジネスホテルの増加や、民泊関連法案の整備が進められてきた。ただ今回、銀座に顔をそろえるのは、滞在そのものを楽しめるようなユニークなものや、従来に比べ価格帯の高いブランドが多い。
銀座8丁目の旧日航ホテル銀座の跡地には今年10月に三井不動産系列が運営する「ホテル ザ セレスティン銀座」の開業が決まっている。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら