「自撮り投稿がウザすぎる人」に共通する心境

悪意はないが奥底にガラスのプライドがある

カメラの向こう側で誰に何を言われているかわかりません。※写真はイメージです(写真:Graphs / PIXTA)

あるとき電車に乗っていると、隣に並んで座っている若い女性たちが、スマホでそこにいない友達のSNS投稿を見ながら嘲笑していた。

「ねえ、ねえ、見て! この表情、まるで女優気取りじゃねぇ?」

「ちょっとキレイだからって、いい気になっちゃって」

「自己愛丸出し、みっともないね」

さすがにスマホをのぞくことはしなかったが、ねたみによる攻撃性が充満しており、そこにいた女性たちよりキレイな友達の自撮り投稿をこき下ろす会話のようだった。

また、別のときに同じような会話が耳に入ってきた。

「ねえ、ねえ、このすました顔、見て、笑える」

「何勘違いしてんの。この顔でよく気取れるね。マジ、笑える」

「百回くらい自撮りして、いっちばんマシなヤツなんだろ」

「一瞬の奇跡、ってヤツだね」

自撮り投稿をせずにいられない人

このように、周囲の人よりキレイな人物やカワイイ人物が自撮り投稿したりすると、ねたみからこき下ろされる。周囲の人より外見で劣るか、似たようなレベルの人物が自撮り投稿すれば、バカにされ笑いのネタにされてしまうことになる。なぜなら、自撮り投稿からは、「自己愛」と「称賛欲求」がプンプンにおってしまうからだ。

拙著『「自分のすごさ」を匂わせてくる人』で詳しく解説しているが、人には自慢せずにはいられない心のメカニズムがある。キレイな人が自分の容姿容貌を自慢げに自撮り投稿したら、ねたみを招き、そのプンプンにおう強烈な自己愛と称賛欲求に対して強烈な反発が返ってくるだろう。面と向かって嫌味を言うことはないだろうが、確実に陰でこき下ろされているはずだ。称賛されたくて投稿しているのに、こき下ろされてしまう。

反対に、とくに見栄えが良いわけではない人が、ちょっと写りが良かったり、構図がうまくいったりして自撮り投稿すれば、バカにされ笑われる。人間はだれしも自己愛が強いから、つい自分を過大評価して自己アピールをしたくなり、周囲の失笑を買ってしまう。

次ページ「自撮り投稿」をする人は「モニターカメラ」が壊れている
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • トクを積む習慣
  • 最新の週刊東洋経済
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
人気の動画
商社大転換 最新序列と激変するビジネス
商社大転換 最新序列と激変するビジネス
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
銀行員の出世コースに見られ始めた大きな変化
銀行員の出世コースに見られ始めた大きな変化
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
日本企業は米中の板挟み<br>全解明 経済安保

先端技術をめぐる米中の争いは日本に大きな影響をもたらします。海外からの投資は経済を活性化させる一方、自国の重要技術やデータが流出し安保上のリスクになる可能性も。分断の時代に日本企業が取るべき進路を探ります。

東洋経済education×ICT