「自撮り投稿がウザすぎる人」に共通する心境 悪意はないが奥底にガラスのプライドがある

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自撮りをして褒められようと躍起になったり、やたら自慢をしたり、できるアピールをして、自分のすごさをにおわせようとする。何かにつけて必要以上にアピールするため、わざとらしさが鼻につくし、実態とかけ離れているので、滑稽に見えてしまうのだ。

「プライドが高い人」の本当の姿

このタイプは、

「自分は知らない」

「そんなことは思いつかなかった」

などと自分の無知を認めるような発言は絶対にしない。必ず知ったかぶりをする。あるいは、巧みに話題を逸らそうとする。失敗したときなども、

「力及ばず失敗した」

というようなことはけっして言わない。

「べつにどうでもいいんですよ。たいして興味なかったし」

などと言ったりする。ほんとうは執着していたのがわかるだけに、ムキになって気にしていないフリをすればするほど、周囲の人たちの目には滑稽に映る。

そのような姿勢を見て、周囲の人たちは、

『「自分のすごさ」を匂わせてくる人』(サンマーク出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

「あの人はプライドが高いから、自分が知らなかったなんて認めたくないんだよ」

などと評する。

その場合の「プライド」というのが曲者だ。多くの人は、「プライドが高い人」というのは、「自信があり、誇り高き人」のことだと思っている。だが、それは間違いだ。英和辞典で「pride」の意味を調べると、「誇り、自尊心」という意味の他に、「うぬぼれ、思いあがり、高慢」という意味がある。

自撮りなどの「匂わせ」によって自分のすごさをアピールしようとするのは、後者の意味でのプライドが高い人、つまり自信を持ちたいと思いながら自信のない人と言ってよいだろう。夏休みに旅行に行ったり、海やバーベキューなどに行ったときにも、「匂わせ自撮り」には細心の注意を払おう。

榎本 博明 心理学博士

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えのもと ひろあき

1955年東京生まれ。東京大学教育心理学科卒業。東芝市場調査課勤務の後、 東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。川村短期大学講師、カリフォルニア大学客員研究員、大阪大学大学院助教授等を経て、現在はMP人間科学研究所 代表を務める。『ほめると子どもはダメになる』『伸びる子どもは○○がすごい』『自己肯定感という呪縛』など著書多数。

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