猫に本気で学びたい!「爆睡、快眠する」技術 「眠りの達人」が教える4つのポイントは?

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猫に学ぶ快眠法の1つ目のポイントは、「寝る前の儀式」を大切にすることです。

「寝る前の儀式」と「昼間の散歩」を大切に

【1】寝る前のグルーミング習慣
世界遺産の街、ルアンパバーン(ラオス)にある寺院の境内で暮らす猫。ヤシの葉陰の見た目にも涼しげなところで、昼寝前に念入りにグルーミングしていた。気持ちを休める場所も重要だ(撮影:新美敬子)

猫はしょっちゅうグルーミング(毛づくろい)をしています。食事のあとや寝る前にも念入りに体をナメナメ。

猫のグルーミングにはいろいろな意味があるのですが、ここで取り上げたいのは、全身の血行を良くする効果。寝る前にこれを行って全身の血行を良くすることで、自然と眠りも深くなるのだと思います。

これを人間に応用するなら、寝る前のお風呂です。

できれば半身浴がいいと思います。ゆっくり湯船につかって、ゆったりリラックスすることを寝る前の「儀式」として行うのです。湯船の中で軽くボディマッサージをするのもいいですね。

猫は「気持ちがいいこと」をとことん追求します。私たちも自分の「心地いいこと」「快適になること」にもっと欲張ってもいいのではないでしょうか。

【2】昼間のお散歩
デゼンツァーノ・デル・ガルダ(イタリア)の路地を散歩する猫。シッポを立て気持ちを高揚させて歩けば、心地よい昼寝ができると知っている。猫はこのまま家へと帰った(撮影:新美敬子)

猫は必ず毎日お散歩をします。家住みの猫だって、必ず1日1度は家中を見て回ります。

あれは自分のテリトリーに異常がないか、パトロールをしているのですが、同時に彼らにとっていい運動にもなっているんですね。

私たち人間も快適な眠りを得るためには、昼間の適度な運動はとても大事なこと。ジョギングや筋トレみたいなハードな運動ではなく、「散歩」「ゆるウォーキング」がおすすめです。猫たちの散歩はパトロールといってもホントにテキトーで、いつも同じコースをたどるわけではないし、ハエでも飛んでいようものなら一気にそっちに興味がいってしまってコースアウト(笑)。

でも、人間の散歩も、頑張って歩くのではなく、こんなゆるゆるな感じがいいみたいです。順天堂大学教授の小林弘幸先生もご著書の中で「ゆっくり歩くこと」が自律神経を整えるのにとても有効とおっしゃっています。

季節の移ろいなどを感じながらゆったりとした気分で散歩すれば、生活のリズムも整いそうですね。

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