猫に本気で学びたい!「爆睡、快眠する」技術 「眠りの達人」が教える4つのポイントは?

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猫に学ぶ快眠法の3つめは「こまめな昼寝」を大切にすることです。

【3】こまめに昼寝、居眠りをする
スイスのレマン湖畔にある町ニヨンで、湖面に日が差したばかりの早朝に猫と出合う。寝足りなかったのか、うたた寝をしているような、あるいは反省しているような、不思議な光景だった。(撮影:新美敬子)

猫はいつでもどこでも寝てしまいます。つねにこまめに昼寝をします。

私たち現代人はつねに寝不足です。みんな忙しいから、夜に十分な睡眠時間が確保できないのは、仕方がないところです。

だったらいっそ猫に倣って昼寝してみませんか?

たとえば眠くて仕方がない昼下がり。睡魔と闘いながら書類仕事と格闘するより、ほんの15分でも昼寝をしたほうが、その後の効率が上がるのではないでしょうか。

オフィスで堂々と居眠りというのはなかなか難しいかもしれませんが、休憩室とか、公園とか、あるいは人けの少ないトイレでもいいと思います。ちょっとでも寝れば、その後はまた元気に働くことができます。

日本人はまじめだから、「居眠りなんていけないことだ」とみんな思い込んでいるけれど、もっと居眠りをポジティブにとらえて、積極的に取り入れてみませんか。

眠れないときは「猫になった」つもりで

『恋する猫さんぽ』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)
【4】猫になりきって寝る

前述のように、私もかつては睡眠に悩んでいました。その日も眠れず、ベッドに入り込んできては瞬時に寝落ちする猫をうらやましく見つめていました。

それで気づいたのですが、猫の寝方ってとんでもない格好なんですね。

丸まるのが定番のスタイルですが、バンザイして寝る子もいるし、棒のように一直線に伸びて寝る子もいる。寝姿が自由すぎるんです。

タイでは「北方の薔薇」と呼ばれる美しい町チェンマイ旧市街。蒸し暑かったので一休みしようとカフェに入れば、猫が正体なく寝ていた。風の通り道となるこの席が、看板猫のお気に入りの場所(撮影:新美敬子)

それにひきかえ私たち人間の寝方のバリエーションの貧相なこと……。仰向けか横向きか、ちょい変わったところでせいぜいうつぶせです。

バンザイスタイルでもいいし、思い切ってガニ股とか、大の字とか、もっといろいろ寝方があってもいいはず。

恥ずかしいとか、お行儀が悪いとか、一切の制限を取っ払って試してみましょう。案外、ぴたっとくる寝方があるかもしれませんよ。

私自身は猫に倣って、ずっと丸まって寝ています。枕は猫にとられているので(枕の上がお気に入りの子がいる)、仕方なく猫になったつもりで丸まってみたら、なんだかとても心地よくて寝やすいことがわかったのです。

みなさんも猫になりきって、のびのびと自由なスタイルで……、おやすみなさい。

新美 敬子 世界を旅する犬猫写真家

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にいみ けいこ / Keiko Niimi

愛知県豊橋市生まれ。郵便局勤務を経て、テレビ番組制作の仕事に就き、海外の猫を撮りはじめる。その後「犬猫写真家」を名乗り、写真家として活動する。世界各地を旅して街角で出会う犬や猫と人々との暮らしを撮影。訪れた国は70カ国を超える。「猫びより」などの雑誌や写真集でエッセイとともに紹介している。代表作『旅猫』(講談社・フォトルピナス)をはじめ、『マルタの猫』『すて猫カテキン』『猫の旅 地中海』『世界の看板にゃんこ』(すべて河出書房新社)、『猫のハローワーク』『猫のハローワーク2』(講談社文庫)など、著作は60作を超える。近刊は『世界のまどねこ』(講談社文庫)

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