「ひふみは日本のマゼランファンドになる」 直販系投資信託トップの藤野英人社長に聞く
運用資産3700億円、直販系で首位になれた理由
レオス・キャピタルワークスの会社全体の運用資産総額は、5月8日に3000億円に達した。この時点で、さわかみ投信の運用資産総額を抜き、当社が直販系投資信託会社のなかでトップになり、さらにその後も順調に残高を積み上げて、約3700億円(7月上旬時点)にまで増えた。
この間、運用益が増えたこともあるが、何よりも毎月、積み立てを中心に当社のファンドを購入してくれる受益者がいて、そこからの安定的な資金流入があるからこそ、ここまで大きくなれたのだと思う。
だが、当社が運用している「ひふみ投信」、「ひふみプラス」の純資産総額が増えるにつれて、次のような批判というか、意見が出るようになってきた。
「ひふみ投信のような中小型株運用のファンドは、純資産総額が増えると身動きが取りにくくなる。これから運用は厳しくなるだろう」
市場規模の小さなマーケットで、大きな運用資産を持ったファンドの運用を行うと、「池の中のクジラ」のように、身動きが取りにくくなる。こうした意見はかねてから言われていることだが、安心してもらいたい。
ひふみ投信は、現在の純資産総額で運用が厳しくなったりはしない。そのリスクは想定済みであり、純資産総額がさらに大きくなったとしても、運用に支障を来さないような戦略を考えている。この戦略をきちんと行えば、仮に純資産総額が数兆円になっても、運用し続けることができる。
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