「ひふみは日本のマゼランファンドになる」 直販系投資信託トップの藤野英人社長に聞く
日本の株式市場を時価総額規模に4つのカテゴリーで分けると、1)「東証1部市場で時価総額上位30銘柄による『CORE(コア)30』」を頂点にして、2)「CORE30銘柄を除く時価総額3000億円以上」が325社、3)「時価総額300億円以上3000億円未満」が1032社、4)「300億円未満」が2168社となっている(2017年3月末時点)。
時価総額3000億円未満の3200社を中心に投資
そして、この4つのカテゴリー別に過去3年間の株価パフォーマンス(上昇率)を見ると、
2)時価総額3000億円以上……48%
3)時価総額300億円以上3000億円未満……61%
4)時価総額300億円未満……41%
となっている。数字を比べれば一目瞭然だが、3)の「時価総額300億円以上3000億円未満」のパフォーマンスが、ほかのカテゴリーに比べて高い。
また、カテゴリー別の合計時価総額を比較すると、1)のCORE30が158兆円、2)の時価総額3000億円以上が290兆円だが、3)の時価総額300億円以上3000億円未満のカテゴリーも96兆円ある。4)時価総額300億円未満が22兆円なので、3)と4)を合わせた「時価総額3000億円未満の合計時価総額」は118兆円にもなり、それなりに市場規模が大きいことが、おわかりいただけるだろう。
弊社が主な投資対象としている企業は、まさにこの「時価総額3000億円未満の3200社」だ。当社の運用資産総額が3700億円になっても、投資対象としている市場の時価総額は118兆円もあるのだから、「運用難になる」のは考えにくい。前述したように、ひふみ投信の純資産総額が数兆円規模になったとしても、十分に吸収できるだけの市場規模はある。
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