「成績至上主義」からついに解放された私 嫌な先生との出会いから学んだこと

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成績至上という価値観

どんなことからも学ぶことはあります。「アメリカの大学ではAcademic Integrity(学問上の規範)が重視される」「 授業を選ぶ際には、トピックだけでなく先生がどんな人なのかチェックするのも大事」などなどありますが、この一件から学んだ一番大きなものは、「私がずっと持っていた価値観、成績至上主義を変えてくれた」ということです。

私の1学期の成績は結構良かったと思います。しかし、これは決して私がどの授業でも素晴らしいパフォーマンスをしたからいい成績が取れた、いうわけではなく、いい成績が取れる授業を選んでいたからです。アジア関係のものを取れば、他の学生に知識面で引けを取ることはないだろうと考えたり、成績が甘めという評判の先生を選んだり。いい成績を取らなければ周りから評価されない、と思っていました。

そして1学期目の成績が私を縛りました。

この1学期目の成績が、自分が想像していたよりも良くて、Dean’s List(優等生名簿)に載り、Deanに会う度に、”I’m SO proud of you.”と言われたりして、自分の中でプレシャーを感じていたような気がします。「1学期目の成績が良かったから、2学期目ももっといい成績を取らなきゃ!」と。

でも、今回の件を通して、成績というのは必ずしも絶対的な評価基準ではないし、結局のところ、他人による一評価に過ぎないということに気が付きました。もちろん成績をきちんと取れることも大切ですし、努力なしにいい成績を取ることはできません。

しかし、成績ばかり気にしているのは、大学のネームバリューばかり気にしていた、高校生の時の自分と何も変わらないんだな、ということに気付かされました。 東大よりWilliamsを選んだ時点で、「ちょっと自分は変わったかな」と思っていたのですが、日本の大学で東大を選んだのも、色々なリベラルアーツカレッジの中で何だかんだWilliamsを選んだのも、恥ずかしながら、「ランキングトップだから」という理由も正直ありました。

いずれにせよ、今回の件で、私のGPAがどっかーんと下がってくれたおかげで、(C+ってGPA2.2なのです)この成績至上主義の呪縛から解放されたような気がします。

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