メガネスーパーの「黒字化」が実現した理由 赤字続きだった企業の何が変わったのか
――ただ、低価格路線のブランドが好調という事実もあり、しかしそれでは「勝てない」という星崎さんの持論もある。そのギャップの部分を社員のみなさんにはどう伝えたんでしょう。
例えば「あなたはファッションで売ってるブランドに対して、ファッションを軸にして戦えるのか」と、俺らはダサいよね、戦えないよね、消費者目線からも、私たち自身の能力も。
じゃあどこで戦えるのかというと、やっぱり、昔からコツコツと勉強してきたメガネ屋としての検査軸とか、加工技術とか、メガネや目に対する思いとか、そういうのではないかと。じゃあその戦えるところを伸ばして、それで戦おうじゃないかと。こういう話ですね。
「振り切ってしまう」という発想
――ただ、老舗の店舗やブランドがそう思っても、なかなか踏み出せない。いわゆる“おきて破り”とも呼ばれた戦略に踏み出せたきっかけはどこにありましたか。
当時、会社が絶対に助からないレベルかというと、私はやっている人たちがコツコツやっていて顧客もいたので、絶対に「正しいことを正しくやれば黒字にはなる」と思っていました。ただ、みんなが自分のやっていることと向き合わないとダメで、中途半端な戦略では未来がない。ここを差別化するように徹底的に付加価値をのせる。
私が入った当時は、検査の時間がどんどん短くなっていって、今まで30分やっていた検査を20分にしましょうみたいなことを言っていたんですが、それを「1時間やりましょう」と真逆に振ったんですね。
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