久美子社長「大塚家具を誤解しないでほしい」 新経営ビジョンを公表、どう立て直すのか
――新たな中期経営「ビジョン」を発表した理由は?
中期経営計画という形ではなく、あえて経営ビジョンという形を取りました。「価格戦略によって低価格路線へ走った」という誤解が皆さんに広がってしまい、それが当社の厳しい状況に陥ってしまった原因の1つと考えています。
そこで、誤解を解いていくために大塚家具が何を提供しようとしているのか、大塚家具がほかのお店と何が違うのか、本当の姿をお伝えしたいと思い、ビジョンの公表に至りました。
誤解を解くために、ビジョンを明らかにした
――低価格路線という誤解が広まったのはなぜですか。
プロキシファイト(委任状争奪戦)の過程で、どちらが大塚家具の経営権を握るのか、情報戦になったのはご存じの通りです。
私たちがやろうとしていることを伝える際に、情報の混乱が生じて、父子のわかりやすい対比が世の中に広まったこともあります。情報の独り歩きやコミュニケーション不足もあって、私たちの伝え方がわかりにくかったのかもしれません。
「高級品をやめて低価格品だけを扱うようになったのですか」などとお客さんから聞かれましたが、そんなことはありません。私たちは商品を価格で区切って、扱いを決めるということはしていません。7万3000アイテムを取り扱っていますが、幅広い価格帯で、競争力のある商品を品ぞろえしています。
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