久美子社長「大塚家具を誤解しないでほしい」 新経営ビジョンを公表、どう立て直すのか
――今後、具体的な数値目標に踏み込んだ中期経営計画を出す予定は?
今のところは新しい中期計画を出す予定はありません。今期(2017年12月期)の会社計画である営業黒字5億円の実現に向けてやっていきたい。まずはそこがないと、その先は絵に描いた餅ですから。
昨年、数字を落としたいちばんの原因は「大塚家具がなんたるか」が崩れてしまったためです。ブランドイメージを立て直すビジョンがあって、それができて初めて、公表する数字を信用してもらえる。まずは足元を固めることが必要になると思います。
改革は2年、3年と続けていく
――改革は何年ほどで実を結ぶと考えていますか?
今年はある程度コストを削減する必要もあるため、大型店を縮小し、(コストがかからない)小型店を多く出店していきます。たとえば1万平方メートルのお店を5000平方メートルのお店に縮小したら、削減した分のコストで小型店をいくつも出せる。固定費の比率も下げていくことができます。
改革自体は1年で終わるものではないし、2~3年とかかります。去年は価格面の誤解など、騒動の後遺症もありました。社員の接客対応など、うまくいかなかったこともありました。今年はこうした課題を、どう新しい戦略に生かしていくかが重要だと考えています。
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