しかし、いま冷静になってみると、あれほどつまらなかった選挙もありません。
「ねじれ解消」を訴える自公の圧勝、民主惨敗ムードのなか、第三極がどれだけ食い込めるかだけが焦点でしたが、どの党も目新しい政策はなく、これまでの姿勢を主張するばかり。第三極のなかには主義主張がかなり一致しているにもかかわらず、細かな不一致やいがみ合いで選挙協力ができずにいる党も見受けられ、なんとも日本らしい選挙に終わりました。
…と、ニュース原稿のようなことを書きましたが、実はこの文章にはおかしな点があります。お気づきでしょうか。なんか上から目線でスミマセン。
公民科で学んだ衆参両院の存在意義を思い出せ
そもそも衆参両院の存在意義とは何か?
中学・高校の公民科でしっかり学んでいるはずですが、遠い記憶の彼方に消え去ってしまったオトナの方々のために、現役高校生のボクが整理しましょう。
任期で比べると、衆議院は4年ですが、解散ができるのでそれより短いことも多く、参議院は6年ですが、解散がないので当選すれば6年間の任期は確定します。
つまり、衆議院は回転が速いため、民意の反映がなされやすく、それに対して参議院は中長期的な視野を持ち、場合によっては衆議院の暴走にストップをかける役割が期待されています。
これは、参議院が「良識の府」という呼び名を持っていることからも明らかな事実です。しかし、今回の参院選を見ていると、どうやら事情が違うようです。
安倍首相は憲法9条の前に42条を復習すべき
事前に断っておきますが、これから書くことは第一党である自民党を非難するものではなく、あくまでも現在の日本の政治体制全体に対するボクなりの疑問を記したものです。指摘する問題点は、現政権だけでなく、過去にもずっと存在しています。
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