自立のためには、「ママ友」との関係も重要だ 写真家・植本一子さんに聞く「仕事と人生」
――ひとりが、孤独でしんどくならないためには。
あまり壁を感じないようにすることじゃないでしょうか。結婚しているしていない、子どもがいるいない、関係なく、人として付き合いたい人と付き合う。
結婚を目指すんじゃなくて、一緒にいて居心地のいい人を探す。例えば子持ちの夫婦と独身の人が一緒に住むのもいいと思います。
「家族だけでいるとしんどい」
――共同体もこれからの家族のかたちですね。
うん。そうだ、『家族最後の日』を書く前、最初は結婚について書きませんかって言われて、周りにいるちょっと変わった家族にインタビューして1冊にする話があったんですよ。
ひとりだけインタビューしたんです。子どもがいて、夫が浮気して離婚することになったんだけど、夫のお母さんとは仲がよくて。いまだに夫抜きでお母さんの家で、みんなで住んでいる人の話を聞きましたね。羨ましいって思いました。
他にも、夫婦とその夫婦の友だちの男の人、3人で生活している人の話も聞きたいなって思ってるんです。
うちも、そのうち変えていきたいなっていうのはありますよ。どういうふうになるかわかんないけど、ちょっとね、家族だけでいるとしんどい。
――家族だけはしんどい。そんな人が家族を持っているんですね。
すごいですね。どこか無理してますよ(笑)。
やっぱり子どもが生まれて、「子どものために生きてかなきゃ」と思ったことがすごく大きかったなって。子どもが生まれてなかったら、私はもうちょっと早死にしてたんじゃないか。自暴自棄な生活というか、自分を大事にできなかった。
子どもがお守りみたいな感じはありますよ。死ねないな、みたいな。子どもいなかったら危うかったというのはありますね。うん。
(文・笹川かおり)
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