豊島区議会で「2つのパワハラ防止決議」の怪

小池都知事の地元で何が起きているのか

これを問題視した区議会は5月19日、竹下ひろみ議長(当時)、西山陽介副議長(当時)、本橋氏、里中郁男都民ファーストの会豊島区議団幹事長に栗原事務局長を加えて面談を行った。

「アンケートが独り歩きしている。当日はあくまでも局長と話をしていただけである。局長とのやり取りに対して、周りが、野球でいえば観客ともいえる職員が、今回の件を言うのはいかがかと思う」

「都合のいいアンケートを取らないでもらいたい。怒鳴り込みに行くわけがない。『あれでいいですよ』と言いながら入っていったことを、アンケートで聞いてほしい」

公文書として残されている面談要旨の本橋氏の発言から、反省の色をくみ取ることは難しい。ちなみに本橋氏は3月3日、高野之夫区長から忠告を受け、一応事務局に謝罪に出向いてはいる。

公文書として残されている面談要旨

本橋氏は豊島区議を辞職して都議選へ

そして6月9日、本橋氏は豊島区議を辞職し、都議選に向けて走り出したが、自民党は6月13日の正副幹事長会議でパワハラ決議案を提案。しかし本橋氏の個人名が決議に入ることに都民ファーストの会が頑として承服しなかった。また、「ファーストが反対するなら」と共産党も自民党案に賛成せず、独自案を提出している。

「社会人としても議会人としても許せない」「行政と議会の健全な信頼関係を崩すものだ」――。14日の本会議で自民党豊島区議団の村上幹事長が提案理由を読み上げると、都民ファーストの会豊島区議団の里中幹事長は「話を蒸し返す議論が自民党から出ている。なぜ議員協議会の際に自民党は発言しなかったのか」「都議選が目前で、党利党略で動いているのではないか」と反論した。

次ページ共産党と都民ファーストの会は足並みをそろえている
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