最速ポルシェを排したランボルギーニの実力 ルックスとスペックだけが派手じゃない
さて、このような説明をプレゼンでうけたのち、ペルフォルマンテのコクピットに収まったのは、かつてF1サンマリノGPの舞台として知られていたイモラ・サーキットだった。バケットシートに身体をはめ込み、センターコンソールの赤いスターターをプッシュすると、ランボルギーニの5.2リッターV10が背中の後ろでパルンッと炸裂した!
ドライビング感覚の違い
インストラクターのウラカンをジャーナリストの乗る3台のペルフォルマンテが追走、最後のクールダウンを入れて合計4ラップするスティントを4回、というのがサーキット試乗の方法である。ペルフォルマンテにはANIMAと呼ばれる走行モード切り替えシステムがあって、「ストラーダ」「スポルト」「コルサ」の3モードを任意に選べるから、それによるドライビング感覚の違いも味わうべきポイントだ。
そこでまずは公道走行モードというべき「ストラーダ」で走りだす。ペルフォルマンテは4WDだが、これはその前後駆動力配分が50:50になる設定の安定志向で、ステアリングやスロットルのレスポンスはマイルドに感じられ、コーナー進入時も脱出時も安定した強すぎぬアンダーステアに終始する。特別面白くはないが、安心感に満ちたモードである。