日本一のネット市長が創る、スマートな市役所 新世代リーダー 熊谷 俊人 千葉市長

「歴史サイト」作りに没頭、大学2年時には学校に行かず
まず、子供時代を振り返ってみよう。一言でいえば、熊谷は「歴史好き」の少年だった。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康らが火花を散らす戦国時代から、江戸時代、明治時代へ――。誰もが普通に通る「歴史街道」なのだろうが、熊谷が人とちょっと違っていたのは、「子供の頃から、新しい仕組みを構築した人が好きだった」ことだ。しかも、織田信長もいいが、どちらかといえば徳川家康、さらには西郷隆盛よりは大久保利通。「あまり人気はないかもしれないが、新しい時代のシステムを作った人に興味を持った」。
サラリーマン一家で、政治とはまったく無縁だった熊谷が、政治に目覚めだしたのは中学生ぐらいだったという。1994年、高校1年のときに細川内閣が成立。日本の政治がガラガラと変わる予感がした。さらに1995年、阪神・淡路大震災が起きる。当時、神戸市に住んでいた熊谷は震度7の激震に見舞われた。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら