株式市場は現在進行形 太田忠著
歴史は繰り返すという警句が株式市場ほど当てはまるところはあるまい。インターネット・バブルもライブドア・ショックも、時間の経過とともに、その記憶と同時に教訓も忘れさられてしまいがちだ。それだけ、類似の状況が発生したときの対処法を歴史の教訓の中で整理し直しておくことは大事だ。
本書は2000年初めのインターネット・バブルのピークから、07年秋の不振きわまる新興市場の状況まで、8年間にわたる、中でも中小型株市場のドラマを時系列で追いかけ、分析・解説する。
真骨頂は「投資家が決して手出ししてはいけない危険企業の8つのパターン」だろう。「甘い見通し、甘い予想」「事業の間違った多角化」は当然として、「社名変更」「地方取引所上場企業」などでの「ばっさり判定」には経験(実例)を経ての判断が反映している。成長株専門のファンドマネジャーが相場の大局観の習得法を教授する。
日本経済新聞出版社 1680円
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