ライザップに学ぶ、「やる気」の引き出し方5選 ダイエットだけでなく仕事などにも通じる

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③ 「心のあり様を変えるために、使う言葉を変える」

モチベーションが下がりやすい人はネガティブな思考の人が多い傾向があります。多少、強引にも感じるでしょうが、「プラスの言葉」を使うクセをつけることは重要です。

たとえば、トレーニングのとき、持った瞬間に「重い!」と言う方がいます。そう感じたとしても口に出さないようにする。代わりに「軽い!」と言ってもらうんです。「重い」と言うと、本当に重く感じてしまう。重たくても「軽い」と言うことで脳がだまされて、ちょっと軽く感じるものなんです。

どんなにしんどくても「もういやだ~」と口に出すことはしない。多少強引にでも「よし、がんばるぞ!」と言い続けたほうが、頑張るメンタルに近づけるのです。(アドバンストチーフトレーナー:松崎未来)

エネルギーを満タンにしてくれる存在

④ メンターの存在をつくる

ライザップでは「カウンセリング」の機会を設けるようにしています。必ず行われるのが「中間カウンセリング」と呼ばれるもの。スタートして4~5回くらいセッションを終えたタイミングで実施しています。

これはいつものトレーナーではなく、第三者である店舗のカウンセラーがゲストにお話を聞くということに意味があります。トレーナーに言いづらかったことが万が一あったとしても、ここでお話いただけるようにという配慮からです。

ライザップでは、その後も必要に応じて定期的にカウンセリングを実施しています。なぜなら、人は不安や不満を抱えたまま、走り続けることはできないからです。

そこで必要なのは、当事者ではない人間でメンター的な存在をつくることです。自分の行っている仕事などの分野で成果を出していて、なおかつ精神的な支柱になってくれる人を探し定期的に相談をすることです。同じ職場の先輩などをメンターという位置づけにしてしまう方もいますが、そうではなく、あくまで客観的に判断をしてくれる人を探しましょう。

自分ひとりでは、どうしてもくじけたり、あきらめを感じたりしてしまうものですが、メンターの存在はエネルギーを満タンにしてくれるすばらしい存在です。(アドバンストチーフトレーナー:松崎未来)

⑤ スマホアラームで朝一番に〝マイナス〟を遠ざける

「朝」というのは思っている以上に大切です。誰でも「朝っぱらから……」という言葉を使ったことがあると思いますが、「朝」の状態はその日の多くの時間に影響を及ぼしてしまいます。「朝一番で気持ちがマイナスに向いてしまうと、変われるものも変われなくなってしまいます。毎朝を良い心の状態で迎えることができるかどうかを重要視してください。」(スーパーバイザー:永野智哉)。

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