英マンチェスター自爆攻撃、犠牲者の素顔 8歳の少女や3児の母もいた
●マーティン・ヘット(29、グレーターマンチェスター州)
広報担当マネジャーの仕事をしていたマーティン・ヘットさんは、自身について、「強い女性と大衆文化」が好きで、くだらないユーモアのセンスがある人だと、インターネット上の自己紹介ページに記していた。
ヘットさんはマンチェスターが舞台の連続テレビドラマ「コロネーション・ストリート」のファンで、登場人物の1人のタトゥーを足に入れていた。陽気な人柄で、テレビ番組「Come Dine With Me」にも数回出演していた。
兄弟のダンさんと友人のラッセル・ヘイワードさんは、ツイッターでヘットさんの死亡を確認した。
「彼は生きていたときとまさに同じように、注目を集めてこの世を去った」とヘイワードさんは語った。
「ずっと笑顔でいてほしい」
●オリビア・キャンベルさん(15、グレーターマンチェスター州)
母親のシャーロットさんとの最後の会話のなかで、学生のオリビア・キャンベルさんは、アリアナ・グランデのコンサートに行くことを許してくれたことに感謝し、愛していると伝えていた。
家族は事件翌日の23日、オリビアさんを必至に捜した。しかし母親は翌24日、オリビアさんの遺体を確認した。
「あまりにも早く逝ってしまった私のいとしい大切な娘オリビア・キャンベル、どうか安らかに眠ってほしい。天使たちと歌い、ずっと笑顔でいてほしい。お母さんはあなたをとても愛しています」と、母親のシャーロットさんはフェイスブックに投稿した。
●ソレル・レツコウスキさん(14、リーズ)
レツコウスキさんは母親と祖母と一緒にコンサート会場にいた。母親と祖母も爆発で負傷した。
「ソレルはまだ14歳でしたが、しっかりした子でした。とても賢く、才能があり、創造力にあふれる女の子でした。彼女にできなかったことなどありませんでした」と、祖父のポール・ヒーリーさんは声明でこう語った。
「彼女は建築家を目指していて、ニューヨークのコロンビア大学を志望していました。母親に家を建ててあげたかったのだと思います」