「糖質制限は痩せすぎる」にはこう対処せよ! 第一人者が伝授「正しい糖質制限ダイエット」
高雄病院に教育入院されている年配の方などには、病院で用意した1日1200キロカロリーの糖質制限食を食べきれないというケースも見られます。
糖質制限食は、糖質を減らす代わりに高脂質、高タンパク質となります。
主食を食べずにおかずばかり食べるわけですが、おかずでカロリーを取ろうとするとかなりのボリュームとなるため、満腹になるまで食べても十分なエネルギー摂取ができていないケースがまれにあるのです。
「やせすぎ」に対処するエネルギー補給の方法
高雄病院では、このようなケースでは、間食によってエネルギー補給を行うように指導しています。3回の食事で十分なエネルギーを取れない分を、食べる回数を増やすことで補えるということです。
具体的には、糖質の少ないナッツ類やチーズを間食してもらいます。ナッツ類やチーズは比較的カロリーが高いので、エネルギー補充にお勧めです。
アーモンド、カシューナッツ、ピーナツなどを20~30粒程度食べても糖質量は3~5g程度ですから、グルコーススパイク(急激な血糖値上昇)の心配もありませんし、1日に2回は大丈夫です。
それでもエネルギーが不足する場合、糖尿病の人には勧めていませんが、あえて果物の摂取を指導します。
果物の糖質には、血糖をほとんど上げない果糖が含まれています。このため果物の摂取による血糖上昇は、でんぷんの多い穀物に比べて、多くの場合およそ半分くらいです。その一方で果糖は、中性脂肪に変わりやすく、体重増加につながりやすい物質です。
果物の糖質には、このほかブドウ糖やショ糖やエリスリトールなども含まれており、その比率は果物によりさまざまです。
果物のなかでもアボカドならば、100g当たりの糖質量が0.9gと非常に少なく、エネルギーも高いのでお勧めです。
そのほかの果物の場合も、1回当たりの糖質量が10g以下ならば、やせすぎの対策として摂取してよいと思われます。
イチゴ7粒、リンゴ1/4個、パパイア半個、グレープフルーツ1/4個、夏ミカン1/4個、ハッサク1/3個、メロン1/8個、モモ(中サイズ)2/3個
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