日経平均は当面2万円前後で高止まりする ムーンウォークではなく、バンドウォーク?
日経平均株価は2015年12月以来の2万円突破へ
日本株は、5月8日、代表的指標である日経平均株価がようやく年初来高値を更新、10日も2015年12月以来の「2万円の大台」まであとわずかの1万9900円で取引を終えた。
投資家心理を察すれば、2万円前後で「やれやれ」と、いったん利益確定売りをしておきたいところだろう。だが、結論から言うと、テクニカル指標の1つである「ボリンジャーバンド」で見ると、日経平均はこれから「さらなる上振れ」を示唆しているようにもみえる。このバンドの見方と使い方を解説しつつ、今後の相場の見通しを探ってみよう。
さて、上の図をご覧いただきたい。ボリンジャーバンドを使った日経平均株価の値動きを見たものだ。〔図は「会社四季報オンライン」の有料会員向けサービスからとったもの。ボリンジャーバンドは「株探」のチャートなどでも見ることができる〕。
ボリンジャーバンドとは、1980年代にジョン・ボリンジャー氏によって、米国で発案されたテクニカル指標である。見た目のシンプルさと使い勝手の良さには定評がある。日本では、このバンドを「逆張り指標(バンドの上限で売り、バンドの下限で買い)」として頻繁に使っている投資家も少なくない。
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