外国人が感じる「ジャニーズ」の侮れない魅力 これで私はジャニーズにハマりました

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ギリシャ人には「男は男らしく、強くあるべき」という考えが強く、髪を染めていたりするのは男らしくないのです。ギリシャ人的な価値観で見ると、ジャニーズや日本のタレントは、「テディベア」のようなイメージかもしれませんね。

もし仮に、彼らがギリシャでデビューしたらどうなるか。残念ながら、すぐにブレークするのは難しいと思います。ギリシャは案外、保守的な国だからです。ちょっと前に世界でワンダイレクションやジャスティン・ビーバーがはやりましたが、ギリシャではあまり売れませんでした。

もし、「ジャスティンを聴いている」なんて言うと「もったいない、ギリシャの音楽のほうがもっといいのに」となります。それはジャニーズでも同じ結果になると思います。ギリシャは、ヨーロッパ文明発祥の地という自負があり、自国の文化に誇りを持っています。最近、アニメや映画などを通じて、日本の文化やタレントが好きなギリシャ人もいることはいますが、少数派です。

自信満々の彼らは輝いている!

それでも、やっぱり私はジャニーズが好きです。歌っているときも、演技をしているときも彼らは自信に満ちあふれています。正直なところ、ヨーロッパの人間からすると、一般的な日本人は自信がなさそうな印象があります。謙虚を美徳としていることもあるかもしれませんが、私たちからすると「もったいないなぁ」と思うことも。

こうしたなか、それぞれが自信を持って輝いているジャニーズのタレントは、振る舞いは「海外的」なのかもしれません。私が初めて、「花より男子」を見て、松潤(松本潤)にひかれたのも、彼が自信を持って演技をしていたからなのでしょう。ちなみに、私の夫は、外見は松潤にまったく似ていませんが、とても魅力的な男性です!

アナスタシア・新井・カチャントニ 通訳、翻訳家、ライター

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アナスタシア・アライ・カチャントニ / Anastasia Arai Katsantoni

ギリシャ生まれ。ギリシャの大学の専攻は物理だったが日本に興味を持ち、現在は通訳、翻訳家、コーディネーター、ライターとして活動。日本のポップカルチャーから伝統文化、料理まで、幅広い分野を研究。また、ギリシャで剣道を教える日本人の夫を手伝う傍ら、自らもギリシャ人に日本語を教え、日本の文化を伝えるべく奮闘中。現在はアテネ近郊に在住。ブログはこちら

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