外国人が感じる「ジャニーズ」の侮れない魅力 これで私はジャニーズにハマりました
ギリシャでは、日本のように上下関係の文化はありません。年配を敬うというのはありますが、人間関係は基本的に自分にメリットがあるかないかが重要です。そのため、相手が先輩であっても、先生であっても、年齢が上だからという理由だけで、自動的に後輩や生徒が尊敬するということはほぼないのです。
一方、日本は先輩や先生は無条件で尊重するという文化がありますよね。始めは、先輩の言うことにあまりにも忠実に従う姿を見て「この国大丈夫?」と思いました。けれども、先輩は後輩を大切にし、ご飯をご馳走したり、面倒を見たりすることを知りました。この上下関係の文化を知ったとき「新しい世界だ!」とうれしくなりました。
親戚のおばさんのような気持ちに…
年末の「ジャニーズカウントダウンライブ」でも、目立たないところで、黒子となって仕事をしているのはジャニーズJr.の子どもたち。先輩のタレントが乗っている大きなタワーを、たくさんの子どもたちが一生懸命押している姿を見て、最初は「こんな小さいのに、えらいなあ」と思いました。
ヨーロッパでは、それは大人がやる仕事ですし、もし子どもたちがそういう仕事をしているのを見たら、お母さんたちは怒りますよ。しかも正月のお休みのときにまで働いていて、少し「かわいそう」だとも思いました。
もちろん、ジャニーズJr.の子どもたちやご両親も、デビューという目標があるから頑張っているのだと思いますが、嫌な顔を見せず、そのような下積み生活をするジャニーズのグループを、今ではとてもリスペクトしています。小さい頃から見ているグループ(Hey! Say! JUMPやKis-My-Ft2)もありますので、「この子、こんなに大きくなったんだ」と、なんだか親戚のおばさんのような気分にさえなってしまいます。
余談ですが、ギリシャでは、5~10歳くらいの年齢差であればあまり関係なく、みんな友達感覚です。現在、日本人の夫と私は、アテネ郊外でギリシャ人に剣道を教えています。ある時、10歳くらい年下の生徒から「オッス!」と声をかけられたことがありました。さすがに夫もカチンときたそうで、何度も教育して、最近ではやっと理解してもらえるようになりました。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら